【投資豆知識】海外口座を開設するためにメリットとデメリットについて

海外口座を開設したいと思っている方に注意して欲しいのが、海外で口座を作るにはメリットとデメリットの両方があるという点です。日本で口座を作るのとは違う部分も多く、把握しておかないと思わぬところで不利益を被る危険もあるので、どういったものがあるのか知っておきましょう。

海外に口座を作るメリットとは

海外口座を開設する利点でわかりやすいものとしては、金利が日本に比べて高いという点が挙げられます。海外の銀行は金利が1%から15%ほどとなっているので、預けておいて資産を増やすことを目指しやすくなっています。また外貨に対してはさらに金利が高くなっている銀行もありますから、銀行に預金をすることで資産運用をしたいと考えている方にとって、外国の銀行を利用する大きな特長と言えるでしょう。

この他に注目したい利点として挙げたいのが、為替変動のリスクヘッジができるという点です。日本円だけでなく米ドルやユーロなど、外国通貨で預金を持っておくことで通貨の価値が大きく下がってしまった時、損失を少なくすることができますし、為替変動での利益も狙うことができます。そしてそれに付随する利点として、万が一財政破綻が起きた際に資産を守ることができるというものがあるなど、リスクに対して備えることができるのがメリットとなっています。

海外に口座を作るデメリットを知る

金利など分かりやすいメリットを持つ海外口座の開設ですが、一方でしっかりとデメリットもあります。日本ではないですから、利用に関する法律や規則が違っており、気づかないうちに違法な運用をしてしまう危険もあるでしょう。さらに手続きには英語などが必要となるので、外国語に自信がない方には口座を作ること自体が難しいという点など、作る際にどうしても手間がかかってしまうのが分かりやすいデメリットになります。

また海外に口座を持つと、口座管理料が毎月かかるようになるのも知っておきましょう。この手数料は銀行によって異なるので、例えば金利によって得られる利益よりも管理料が高いのであれば、預けることで利益を得るどころか損を被ってしまうことになります。そしてそういったルールに関しては英文など、現地の言葉で説明されているため、翻訳機能など便利なツールを使ってしっかりと把握し、そのうえでどうするか考えるようにすると良いでしょう。

海外口座を持つために知るべきこと

何を目的として海外に口座を持つのか、それによって気にするべきメリットとデメリットは違います。なんとなく銀行を選ぶのではなく、金利に注目して利益を得られるようにしたい、リスク管理として利用したいなど、その人の目的に合わせた銀行選びをするためにも、こういった知識は必要です。基本的に口座を作るためには、現地の窓口で手続きをする方法が一般的なので、その前にさまざまな情報を確認しておくとスムーズかつ安心できる口座開設ができます。

金利が高いといっても、高すぎる銀行には何らかのリスクがある場合もありますので、それらも考えたうえで預金を預ける銀行選びをしなくてはいけません。まったくリスクが無く、高いリターンを求めることはできません。それを承知したうえでメリットとデメリットの両方から考えて、どのように運用するのか考えていきましょう。